ゼンの歴史と名前の由来
20代目柴田勘十郎画「円相」2000年頃 , CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons |
通称: ゼン -ZEN- 年代: 1800年代後期ー1900年代初期 原産: ヴェネチア 別名: 6(シックス) |
ゼン、もしくはシックスの愛称で呼ばれる、ヴェネチア原産のとんぼ玉・アンティークビーズ(トレードビーズ)です。
「ZEN」=「禅」。
このビーズの一筆描きによる螺旋文様が、禅画の「一円相(円相図)」を想起させたのだと思います。
そしてそのまま「ZEN」というニックネームに繋がるということは、西洋人にとって「一円相(円相図)」が「禅」のシンボルになっているといってもいいのかもしれませんね。
日本文化や仏教美術に親しんだインテリアメリカ人による命名といったところでしょうか。
黒は比較的多く流通しています。紺・黄色・赤の順に数が少なくなります。
白・緑・水色・マーブル文様などは極めて希少なコレクタブルビーズです。【慎】
「ZEN」=「禅」。
このビーズの一筆描きによる螺旋文様が、禅画の「一円相(円相図)」を想起させたのだと思います。
そしてそのまま「ZEN」というニックネームに繋がるということは、西洋人にとって「一円相(円相図)」が「禅」のシンボルになっているといってもいいのかもしれませんね。
日本文化や仏教美術に親しんだインテリアメリカ人による命名といったところでしょうか。
黒は比較的多く流通しています。紺・黄色・赤の順に数が少なくなります。
白・緑・水色・マーブル文様などは極めて希少なコレクタブルビーズです。【慎】
「一円相(円相図)」は、禅宗の僧侶が好んで描くモチーフの一つです。 中国で「円相図」を最初に描いたのは南陽慧忠(675年‐775年)と言われていますが、その起源はインド仏教における悟りの境地のシンボルである「心月輪(しんがちりん=満月状の円)」 であるとされます。 日本の禅宗の中で「円相図」が盛んに描かれる様になるのは江戸時代の臨済宗の僧 白隠(1686‐1769)、仙厓(1750年‐1837年)あたりからです。 |
仙厓義梵(1750~1837) 「円相図」 江戸時代後期 九州大学文学部蔵。福岡市美術館に寄託中 |
「 れくふて 茶のむされ」
「筆のかすれも気にとめず、いびつな形に描かれた円相。 禅宗では、円相は悟りの境地や宇宙観を表す大切な図様である。 しかし仙厓はそれを餅に見立て、そんなものは茶菓子にして 食べてしまいなさいと言うのである。 仙厓の悟りにとらわれない禅の精神の表れといえよう。 しかしこの賛には、「これくふうて」の「こ」がない。 他の3人の賛によれば、「こ」の字は大ネズミが食べてしまったという。 川上貴子 2008(第49回附属図書館貴重文物展観図録)」 九州大学付属図書館Webサイトより引用 |
様々なゼン